二つある「天国の海」
オアフ島には「天国の海」と呼ばれているところが二ヵ所あります
もちろん日本人観光客用のキャッチコピーですが、正確には「天国のように美しい海」と言うべきですね
私もまだ本当の天国へは行ったことが無いので、何とも言えませんが…
以前も本ブログでもその「天国の海」についてお話ししました

調べてみたら『えぇ~っ!』ということが判明しました
順を追ってお話ししましょう
もし御存じでしたらゴメンナサイ
一つ目は「ラニカイ」
ここ「Lanikai」(ラニカイ) ビーチは私も行きました
1996年には全米NO.1に輝いたことのあるビーチです
ターコイズブルーとエメラルドグリーンのグラデーションの美しい海とパウダーサンドの白い砂浜、沖には双子の島 (モクルア) が見えます
まさにこれを「天国の海」と呼ばずして、どこを言うのでしょうか
ハワイ語でラニ (Lani) は天国、カイ (Kai) は海のことです
説得力があるネーミングですね
場所はカイルア・ビーチパークの端からも徒歩15~20分くらいのところ
ちなみに、ビーチパークとビーチの違いは前者にはトイレやロッカーがあり、またライフガードがいますが、後者には無く単なる海岸です
二つ目は「サンドバー」
もう一つの「天国の海」はラニカイより少し北上します
カネオヘ湾の沖合に、干潮時だけその姿を現す白砂のビーチです
観光客の方々には「サンドバーの海」の方が判り易いかと思います
足元まで透けて見えるような透明度の高い海へは、オプショナルツアーで行かれた方もいると思います
ヘエイアからクルーズ船で行き、シュノーケリングなどのマリンスポーツでしばしの時間遊ぶことができます (ワイキキから送迎もあります)
場所はワイキキから車で約1時間のカネオヘ湾、米軍海兵隊の基地の近くです
さて、本当の「天国の海」はどちらなのでしょう?
そうだったのか!
「ラニカイ⇒天国の海」は1920年代に、この地域を宅地として開発した業者が『Heavenly Sea!』という意味で、この分譲地をLANIKAIと名付けたようです
一方、「サンドバー⇒天国の海」は、ワイキキにある旅行会社「キャプテン・ブルース」が、日本語で「天国の海」と名付けたようです
どちらも、商業目的で後付けの名称だったことが判りました
しかし、後者のサンドバーの近くにはヘエイア州立公園 (きわめて重要な宗教儀式の場) があります
私も行ったことがありますが、この州立公園はケアロヒ岬という高台に広がっております
ハワイの神話によりますと、この岬にはハワイアンの死者の魂が集まり、天国行きか地獄行きかが決められる最後の審判の地であり、サンドバー付近は天国側であったことから「天国の海」と呼ばれるようになったという強力な説があります
ハワイ神話が出てくるとグーの音も出ませんね
…ということで、ハワイで現地の人やアメリカ人に「Where is Sea of Heaven?」(天国の海はどこですか?) と聞いても、「What?」(なんそれ) と言われてしまいます
個人的には、どちらも「天国の海」にしておこうと思います
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