旅のスタイルの変遷
私が初めてハワイに行った頃 (1977年) は、農協さんを始めとする団体旅行が圧倒的に多く、その後旅行代理店の4泊6日などのパッケージツアーとなり、今ではホテルも飛行機も自己手配の個人旅行が多くなってきました
これにはインターネットの普及が大きく関わっております
以前はカラカウア通りでガイドブックを広げている日本人旅行者を多く見かけましたが、今ではそれがスマホに変わっているように、旅のスタイルは年と共に変わってきました
睡魔と戦うチェックインまでの市内観光、そして最後の夜は日本食レストラン、買ったはイイが使いきれなかったミールクーポン…、それもこれも今となっては良い思い出となりました
帰国日の早朝に起こされて「これじゃ一泊損した」と愚痴りながら空港に向かった経験から、帰国便はなるべく遅いフライトに…
ワイキキの外れのホテルから、行動し易い中心に近いホテルへ…
島内移動はレンタカーからThe Busへ…
このように渡ハのたびに自分好みのハワイ旅行になってきました
目的をもって
ひと頃のようにハワイは「お手軽に行ける楽園」ではなくなりつつあります
一時はハワイ3泊5日 69,800円のような格安ツアーがありましたね
昨今のようにリピーターが多いハワイに望むものは、多様化されてきています
海外旅行がステイタスではなくなってきている今、ハワイに行ければイイみたいな旅行は今後はなくなっていくのでしょう
ハワイに行って自分は何をしたいのか、そのような目的意識をもって自分なりの楽しみ方を見つける、そういう旅行になって来ていると思います
連れてってもらう旅からの脱却
何回ハワイに行ったかではなく、より深いハワイを知る旅をお勧めします
ヨーロッパに旅行し国や都市、観光地はどうにか覚えていますが、ホテルやレストランとなると覚えていない…、このような話はよく耳にします
これは設定されたコースを行く旅行で、人気観光地を短時間で回る旅であり、ある意味自由が利かない旅行でもありますが、…とは言うものの地理不案内の方には安心ですね
「あの美術館はもっともっと時間が欲しかった…」
「ちょっとマイナーだけど、あそこにはぜひ行ってみたかった…」
「あの街のアレが食べたかった…」
団体旅行ではあらかじめ決められたコースを辿るだけです
添乗員さんの後について行けば日本語で名所旧跡を案内してくれ、食事も決められたレストランで、決められたメニューを決められた時間で食べる旅が多くあります
お話しは反れますが、私の好きな番組でテレビ東京の「Youは何しに日本へ?」がありますが、最近多くの外国人旅行者は、彼らなりに自由に日本を楽しんでいるように見受けられます
あるドイツ人男性は漫画で見た「足が付いた赤い食べ物」を探して、渋谷の居酒屋でタコさんウインナーを食べることに成功し感激していました
このように私たちももっと自由に外国の町を楽しむ時代になりました
連れてってもらう旅から脱却し、自分の頭で考え自分の足で動く旅にすると、格段に記憶に残る旅行になるでしょう
旅の長期化
2008年4月に妻と5泊7日のパリ旅行中、私はレストランで貧血により意識を失ってしまったことがありました
この時、偶然同じレストランで食事中のレバノン人の女医さんが対処してくれて、幸いにも大事には至らず済みましたが、彼女に言われました『日本人の旅行は短すぎ!』
「そんな短期間ではその国の何が判るの?」
確かに諸外国の人から見れば、私たちの旅行は正に「とんぼ返り」なのでしょう
今でこそ2週間のハワイ旅を楽しんでいますが、当時の私たちにとってはこれが精一杯の旅行期間でした
あれから世の中も変わってきました、これからは長期滞在の出来る日本社会になってもらいたいものですね
私と同じようなリタイア (Retiree)の方々なら、のんびり旅 (長期滞在)することをお勧めします
他の外国旅行と違ってハワイは例外を除いては滞在型で、毎夜ホテルが変わるこのと少ない海外旅行地のひとつです
ハワイに着いてから帰るまで、同じホテルという方がほとんどだと思います
次回はもう一泊延泊してしてみてはいかがでしょうか?
そして、何もしない一日をお楽しみください
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