ハワイの有名人
今回は皆さんご存じのカメハメハ大王像についてお話ししましょう
ダウンタウンの最高裁判所前に建つカメハメハ大王像は、ハワイ初心者でも一度はお目にかかったことがあると思います
1758年 (諸説あり)ハワイ島の首長の甥として生まれ、のちに周辺の島々を征服し国家統一を成し遂げ初代国王になった偉大な人物です《1819年没》

そもそもカメハメハ王は一世から孫の五世までいますが、皆さんが知っているのはたぶんこのカメハメハ大王(一世)だと思います《在位は1795年 – 1819年》
しかしこれがご本人をモデルにしたものではないとは思っても見ませんでした
カメハメハ王本人ではない
ちょっとショックですが本人ではありません
まずこの大王像を建立したのはハワイ王国時代の1883年に第七代国王のカラカウア王でした
実はこの銅像は残念ながらカラカウア王の副官だった王族をモデルに造られたものです
羽毛のケープにヘルメットをかぶってカメハメハ大王に扮し、その写真を元にイタリアで大王像が造られたのでした
下の二枚の写真を比べて見て下さい、どう見ても似ているとは言えませんね!


大王像は4体ある
1体目は上でお話ししましたオアフ島ホノルル市
2体目は生まれ故郷のハワイ島カパアウ
3体目はハワイ島ヒロ
4体目はアメリカのワシントンD.C
ホノルル市ダウンタウンに設置すべき大王像はイタリアで完成し船に積んで出航しましたが、フォークランド諸島近くで沈没してしまいます
大急ぎで作成しダウンタウンに設置しましたが、のちに海中から引き上げられた大王像は生まれ故郷のハワイ島カパアウに設置しました
…と言うことはオアフ島ホノルル市にあるのは2体目と言うことになります
引き上げられた大王像は地元の店に売られ、なんと店のインテリアと化していたのです
偶然見つけたアメリカ人船長は以前訪れたハワイで耳にした「海に沈んだ大王像」と思い買取りハワイに運び、そしてハワイ王国は大王像を$875で買い取って今に至る…凄い運命ですね

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