ハワイにはなぜヤシの木が多いのか?

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その前にヘルモアって知ってますか?

ヘルモア (helumoa) とはハワイ語でheluは引掻くでmoaは鶏 (ニワトリ) です
お話しは古代のハワイへと遡ります
16世紀頃にオアフ島を統治していたと言われる酋長カクヒヘヴァは、文武両道に秀でたオアフを代表する大酋長でした
そんなカクヒヘヴァ王のところへ、ある日不思議な力を持つ鶏カアウヘレモアが降り立ちました
その鶏は、王の目の前で地面を激しく引っかいて姿を消しました
王はその地に1万本のヤシの木を植え「ヘルモア」と名付けました

ロイヤル ハワイアン センターに飾られている昔のヘルモアの想像図

ヘルモアは現在のロイヤルハワイアン センターやハレクラニ ホテルが立ち並ぶあたりにあったとされています
ロイヤル ハワイアン センターのロゴにはヤシの木が描かれています

また、ロイヤル ハワイアン センター中央のガーデンは「ロイヤル グローブ」(王家の庭)、ビジターセンターは「ヘルモア ハレ」と名づけられています

ヘルモアはココ

実際にヘルモア ロード (Helumoa Rd) はここにあります
ルワーズ通りの ABC Store38号店の横の小径です

紫ラインはカラカウア通り
黒ラインはルワーズ通り
オレンジラインはヘルモアロード


この辺一帯にはハワイ諸島を統一しハワイ王国を築いたカメハメハ大王を始めとする、歴代王族の別荘が点在していました
カメハメハ大王亡き後、ひ孫のバニース パウアヒ王女 (後のビショップ夫人) もこの地に別荘を持っており、そんな関係から今もロイヤル ハワイアン センターの建つ土地は、パウアヒ王女の遺産を元に作られたカメハメハスクール財団が所有し、センター中庭にはパウアヒ王女の銅像も建っています

ヤシの木は凄い!

「ヤシの木」はハワイでよく目にする植物ですね
そうです!南国のシンボルなのです

一番にハワイを感じるという方も多いのではないでしょうか
現在ハワイで最も多く見られるヤシの木は「ココヤシ」で、ハワイ語では「Niu」と呼ばれています
英語ではココナッツがなるのは Coconut tree (ココナッツツリー)
ココナッツがならないのが Palm tree (パームツリー)と2つの呼び方があります
ワイキキ周辺のヤシの木には実がありません
実が生らないのではなく、落下して怪我をしたことから、市職員が早めに摘み取っているのです

ヤシの木は、花・葉・幹・実、全てを使う事ができる数少ない植物のため、「命をつなぐ植物」として古代ハワイアンにとっては必要不可欠な植物でした
私もファーマーズ マーケットで、ヤシの実のジュースを飲んだことがありますが、その殻の内側も食べることが出来るのです
先日、TVの「世界ふしぎ発見!」でも取り上げていましたね
驚いたことに、今人気の「アサイボウル」のアサイーもアマゾン原産のヤシ科の植物の実なんですって !?

結論 !!

ハワイにヤシの木が多いのは…
故事もさることながら、王族がその力を誇示するためだったのです
ヤシの木の本数によって王の権威を表すものだったようですね
特に、ワイキキ周辺には王族の別荘が多くあり、ヤシの木が植えられていたようです

次回の渡ハ時には、そんな見方でヤシの木を見ると、また違ったハワイに見えるかも?
もちろんその頃のヤシの木ではありませんが…

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