ハワイのギャンブル

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賭け事禁止の州

初めにお断りしておきますが、ハワイは競馬、パチンコ、宝くじなどギャンブルは一切禁止されています
当局がかなり厳しく取り締まっており、見つかると逮捕されてしまいますので、ご注意を…
アメリカ人はみんなギャンブル好きと思っていませんでしたか?
そんなアメリカ50州の中でもカジノはおろか賭け事を全面的に禁止している州は、ハワイ州とユタ州の2州のみです

世界中でカジノ合法の国は130ヵ国以上あるのに、どうしてハワイでは禁止なのでしょう
一説によりますと、ハワイ州は観光がメインの州であるためとされています
ハワイの南国リゾートにカジノがあると、確かにイメージが代わってしまいますね
そうなってしまうと、逆に観光客を遠ざけてしまう恐れがあるとハワイ住民が考えたことが理由だそうです

新たな税金?

ハワイではハワイ列島の8つの島に加えて、ラスベガスを第9番目の島と呼んでいます
娯楽の少ないハワイの人にとってラスベガスは特別な場所であり、ハワイからの旅行者も多いラスベガスなのです
ハワイの旅行代理店のパンフレットもラスベガスが一番多くあります

ハワイのローカルテレビ局のひとつは、第9番目の島の天気予報としてラスベガスの天気予報を紹介しています

ハワイ州はハワイ在住者に対して、新たなギャンブル税を課そうとしています
ハワイからラスベガスに行くギャンブル旅行者から旅行代金の30%の税金を徴収することを考えているようです
ラスベガスに行くのは隠居したシニア世代の大きな楽しみで、ハワイ住民の多くが利用するラスベガス旅行に30%の税金をかけることは無謀とも思えます
この法案はまだ何度も公聴会が開かれますが、法的な問題に直面している新しい概念なので、今会期中に通過する可能性は低いと考えられています
参考までにオンラインカジノなら問題ないとのことです

競馬場はあった

なんとあのダイヤモンドヘッドの麓に広がるカピオラニ公園がそこでした

©Hawaii Historic Tour LLC

時代は1874年外遊を終えて帰国したカラカウア王は、サンフランシスコやニューヨークなどで初めて見た整備された「公園」に感化され、王族の所有地であったダイヤモンドヘッドの麓で公園建設を始めました
莫大な資金を調達するために、1口50ドルのファンドを合計200口が売り出されました
ファンドを購入すると、公園のビーチ沿いの土地を借りて家を建築できる権利を得ることができたため、後の1880年代にはビーチ沿いに多くの豪邸が建てられていきました
そのようにして集められた資金をもとに、植樹や遊歩道の整備が行われ、この公園のメインの役割を果たすことになる競馬場の整備も行われることになります

Hawaii State Archives

そしてついに1877年立派な競馬用のレーストラックを有した公園が完成しました
競馬場があるということは、ギャンブルも存在していたことになりますね
その後、この競馬場は王国の終焉と共にこの公園は限られた欧米の富裕層だけのものではなく「市民全てが自由に使える公園」に生まれ変わり現在に至っております

それにしても『宝くじ』くらいはあってもイイんじゃないかな !?

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