どこが違うの?
「ハワイアンフード」と「ローカルフード」はどこが違うのでしょう?
まぐろの漬けによく似た「アヒポケ」はどちらだと思いますか?
改めて聞かれると、ちょっと考えてしまいませんか
同じようですが微妙に違いがあるのです
簡単に言うと《歴史が違う》…になってしまいます
今日はその辺のところをお話ししましょう
ハワイアンフードとは
ハワイ王国時代より前から伝わる伝統料理のことで、古代ハワイアンの知恵で育まれた食文化が反映したものを言います
昔のハワイアンが日常あるいはルアウ (宴会) で食べていた料理のことを言い、今では作るのに手間が掛かったりするので、家庭ではほとんど作らなくなったようです
主食としては、タロイモを蒸してペースト状になるまですり潰した「ポイ」、柔らかいお餅のようで味はちょっと酸味があります(私は無理でした)
副食としては、蒸し焼きにした豚肉の「カルア・ピッグ」
塩漬けの鮭を生のまま細かく切り、トマト、玉ねぎの角切りと和えた「ロミ・サーモン」
右下から時計回りに、ポイ⇒カルア・ピッグ⇒ロミ・サーモン⇒紫イモ⇒ハウピア
塩、チリペッパーで味付けした牛肉を乾燥させた「ピピ・カウラ」
ココナッツミルクを澱粉で固め、蒸したハワイ風プリン「ハウピア」
このように手間暇かけて作る料理なのです
特にカルア・ピッグなどは、穴を掘り⇒バナナの葉を敷き⇒豚丸ごと入れ⇒焼けた石で蒸し焼きにするのに一昼夜かかったようです
現在は地元の方や観光客も気軽に入れるレストランがあり、またはポリネシアンショーのブッフェにもありますね
レストランとしてはウォルアートで有名なカカアコに、創業75年の老舗レストラン「Highway Inn」(ハイウェイ・イン) やカパフル通りの「ONO Seafood」(オノ・シーフード) などが有名です
実は「アヒポケ」もハワイアンフードなのですね!
アヒポケに関しては、ここ最近ワイキキでは多くのお店が出来、簡単に食べることができます
ローカルフードとは
ハワイは様々な国からの移民で成り立っています
1820年以降キリスト教の伝来と共に欧米人が来島しました
それと共に各種の伝染病も蔓延し、無菌状態であったハワイは多くの死者を出し、一時はハワイの人口が10分の1まで激減したのです
そこで労働力は移民に頼らざるを得なかったのです
1800年代後半になるとサトウキビ農園やコーヒー園、パイナップル・プランテーションでの働き手としての移民が多く来島しました
日本、中国、ポルトガル、フィリッピンなどからたくさんの移民がハワイに渡りました
彼らは自国の他国の料理をハワイ風にアレンジして食べ、それらが徐々に広がり現在の「ローカルフード」となって行きました
今ではごく普通にワイキキで食べられている料理でも、私がハワイに行き始めた1977年頃にはほとんどありませんでした
ことによったらあったのかもしれませんが、少なくても私たち旅行者の目にする口にすることはありませんでした
それらは以下のようなもので、今日では気軽に食べることの出来る美味しそうなものばかりです
ロコモコ (日本+アメリカ)
スパムむすび (日本+アメリカ)
サイミン (日本のラーメンから)
オックテール・スープ (沖縄のヤギ汁がルーツ)
マナプア (中国の肉まんあんまんから)
マラサダ (ポルトガルの揚げパンから)
さて、ガーリックシュリンプはどこがルーツなのでしょうか?
調べてみたらハワイのノースショアが発祥と出ていました
「ローカルフード」の中に「ハワイアンフード」は含まれますが、「ハワイアンフード」の中に「ローカルフード」は含まれないのです
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