ハワイ州の紋章

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突然ですが…!?

ハワイ州観光局のアロハプログラムの上級試験に、以下のような問題がありました
下のハワイ王国の紋章にデザインされている2人の人物は誰?

正解は、カメハメハ大王の双子の伯父、カメエイアモクとカマナワです
ハワイ島コハラの大酋長だった両伯父は、カメハメハ大王の相談役でした

ハワイ王国の紋章

上の写真はハワイ王国の紋章で、ダウンタウンのイオラニ宮殿の外扉に飾られていますので誰でも見ることは出来ます
王国の紋章が作られたのは、カメハメハ3世の治世だった1845年

カメハメハ3世は最長の30年間在位していました
その間、ハワイ初の憲法なども発布されていますので、国としての体裁を整えていた時代だったんですね

紋章全体の枠になっているのは、広げた状態の羽毛のケープです
羽毛のケープは古来、王族だけが身に着けることができ王族の象徴
加えて2人の間の王冠の下にも、詳細なデザインが施されています
中央のストライプの対角にある、先が丸い白いスティックは王族の権威の印
白と青、赤の8本のストライプは、ハワイの主要8島を表わしたもの
これはハワイ州旗にも、同じ理由であしらわれています

ハワイ州の紋章

ハワイ王国の紋章を下地に作られたのがハワイ州の紋章です
…と言うより、ハワイ王国紋章をアメリカ的にアレンジしたのがハワイ州の紋章なのです

よく見てください!
カメハメハ大王の双子の伯父が、ハワイ州紋章ではカメハメハ大王と自由の女神に変わっています
王冠があった位置には太陽が、そして中央にはいかにもアメリカらしい星のマークが入っています、さらに下部には不死鳥も…

ハワイ共和国

実はハワイ王国とハワイ州の間には、短期間ですがハワイ共和国がありました
ちなみにハワイ共和国の創始者は、ハワイ王国を倒した白人勢力であり、その多くはアメリカ人宣教師の息子やビジネスマンでした
下の写真は、ハワイ王国最後の国王リリウオカラニ女王とハワイ共和国の閣僚たち
左の白髭の人はドール (パイナップル王の従弟) 共和国初代大統領

Photo Courtesy of Hawaii State Archives
彼らにとってはハワイ王国の紋章をアメリカ的に塗り変えるのに、何の躊躇もなかったようです
歴史の終焉であり、歴史の始まりでもありますね

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