フラ禁止時代があった

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ハワイと言えばフラ

本ブログでは何度もお話ししていますが、「フラ」(Hula) はハワイ語でダンスの意味
フラダンスはダンスダンスになってしまいます、ハワイに行かれた際はフラと言いましょう

ワイキキでは夕方から夜にかけてはいろいろな場所で、有料&無料のフラショーが開催されています
滞在した際はぜひ、優雅なそして情熱的なフラをご覧になることをお勧めします

フラ禁止の時代があった

1820年ハワイに宣教師が入り、やがて米国からの移住者が増えていきハワイ経済を支配するようになりました
ハワイに渡ってきたアメリカ人宣教師たちは、自然崇拝のフラをキリスト教の脅威とみなし、当時の女王カアフマヌ (カメハメハ2世の妻) にフラを禁止するように命じたのです
「自然崇拝を意味するフラは野蛮でみだらなもの」とされ、土地や主権を奪われたネイティブ・ハワイアンは、ハワイ語を話すこと、フラを踊ること、波乗りをすること、島の自然に祈りを捧げること、すべてが西洋的でない「野蛮」なことと見られる社会でした
今では信じられないようなことですが、ハワイ語を話すことやフラを踊ることで罰を受けなければいけない暗黒の時代でした

しかし、宣教師たちはハワイアンの心からフラを完全に奪い去ることは出来ませんでした
公共の場では禁止されても、フラは母から子へ、子から孫へと伝承されていきました

フラ復活

1874年にハワイ王国第7代国王カラカウアによって禁止令が解かれ、ハワイ文化復興の時代を迎え見事に復活され現在に至ります
後年、カラカウア王はアメリカからハワイアンには不利な憲法を押し付けられ、実質的な権力を奪われていくことは、この頃は知る由もありません

メリー・モナーク (陽気な君主) の愛称で親しまれたカラカウアア王の名が付けられた「メリー モナーク フェスティバル」イベントは、毎年イースターの祝日に合わせてハワイ島のヒロで開催され、世界中から多くの観光客が集まるフラの一大イベントとなっております

フラの種類

カヒコとアウアナ、簡単に言えばカヒコは宗教的で神聖な踊りで、王朝への賛歌、大地と自然への詩などさまざまな要素を多く含んでいる古典フラです

出典:BLOOMLuXE

一方、アウアナは現代フラ、モダンフラとも言われ、衣装も楽曲も優雅でスローな曲が多いようです
演奏の楽器も前者はひょうたんや竹など打楽器でしたが、後者はウクレレ、ギターなでが用いられ歌詞も英語が多く使われます
私はどちらのフラも好きです

各島のフラ

ハワイ諸島にはたくさんの島々があります
その島々で特有のフラもあります
例えば、南太平洋のサモアに古くから伝わる[戦いでの勝利のジェスチャー]をもとにした踊りファイアーダンスは有名ですね

タヒチと言えばタヒチアンダンス、テンポが速く、激しい腰の動き、華やかなコスチューム、打楽器に合わせて圧巻のダンスを披露する姿はとても印象に残ります

出典:Air Tahiti Nui.

ニュージーランドのマオリ族の男性フラは、舌を出して踊るのが特徴です

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