そもそも高架鉄道とは
本ブログでも何回か紹介していますが、ハワイで初めての公共鉄道で、正式名称はホノルル高速鉄道輸送機構 (以下HART)
ルートはオアフ島西部のカポレイから、ダニエル・K・イノウエ国際空港を経由してアラモアナセンターまで

本来は2018年に全面開通しているはずでしたが、いつになることやら…

さまざまな問題
今年末までにはカポレイとアロハスタジアムの区間での運行を開始する可能性があると発表していました
それに向けて、テスト運転が毎日行われていましたが、ここにきてまた問題が起きて中断されているようです

《問題 ① 》
このHARTは運転手がいない無人自動運転車ですが、テスト運行中に列車の乗降ドアが開くというトラブルが発生
《問題 ② 》
路線が交差する12ヵ所のジャンクションで線路が車輪よりも約1.3cm広いことが判り、改善策が現在検討されている状況です
何でも aboutなハワイではよくあることですが、人員輸送の安全に係わる鉄道では about は許されませんね!
《問題 ③ 》
任期中のHARTの理事長が突然辞任
ホノルル市の鉄道社債の販売による利益享受の疑いの問題が表面化しました
《問題 ④ 》
未だに空港から先の建設会社も決まらず、用地の買収も終わっていない地域もあり、人口が密集するダウンタウンをどうやって鉄道を通すのでしょう

新市長の方向転換?
2021年1月ホノルル市長が選挙により変わりました
前職であるニュース番組論説員の時は、ハワイの社会を公平な立場で自由に述べてきました、そんな新市長に期待する人は多かったはずです
市長に就任以来、125億ドルまでに膨れ上がったHART の赤字について、カポレイからアラモアナまで開通させることは非現実的だと発言してきました
しかし、先日のホノルル鉄道輸送局の会議で、新市長は過去のホノルル市長たちが取って来た、何が何でもアラモアナまで開通させる鉄道建設推進派の立場に変わってしまったようです

それには市長へHARTに関係する不動産会社や建設会社からの多額の献金があったようです
アラモアナセンターへ鉄道を走らせることにより、利益を得るカカアコやアラモアナ周辺の、鉄道建設予定地区に建つコンドミニアムなどの不動産開係者がほどんどのようです
辛口の解説者は…
腐敗した政治世界を批判してきた新市長が、半年も経たないうちに金の亡者となってしまってはホノルルの将来は明るくはない
本当に2031年に鉄道はアラモアナまで開通するのでしょうか?
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