ご存じですか?
ハワイを代表するローカルフードには、ロコモコ、スパムむすび、アヒポケ、サイミン(ラーメンのようなもの)、マナプア (下の写真)、フリフリチキン、シェイブアイスなどがありますが、その中でもスイーツ部門で一番人気なのが、これからお話しする「マラサダ」です
写真はマナプア (ダウンタウンのロイヤル・キッチン)
イースト菌で発酵させた卵大のパン生地を油で揚げ、グラニュー糖をまぶしたもので、日本で言うならば「揚げパン」に匹敵します
この砂糖をまぶしたものの他に、中にいろいろなクリームの入ったものもあります
ふわふわとした生地の食感がたまらない、甘いお菓子です
元々は…
ハワイは捕鯨産業の後、一時期砂糖産業が盛んでした
病気等で人口減少による労働力不足から1800年中頃から、サトウキビ農園で働く移民の受け入れを行い、中国、日本、フィリッピン、ポルトガルなどから多くの人々が移民としてサトウキビ農園に働きに来ました
世界各国からの移民が集まるハワイでは、食もまた民族色豊かでアメリカンフードや地元のハワイアンフードをはじめ、日本や中国を始めとする各国料理が人々に馴染んでいきました
こうした民族料理のいくつかはハワイの社会と同様、民族の垣根を超えて広く受け入れられ、その後の年月と共にハワイの家庭の味として浸透しました
1878年、ポルトガル人移民がハワイへ来た時に、彼らはマラサダ等の伝統的な食事を持ち込みました (ウクレレもまたポルトガルから)
ポルトガル本国では数百年前から揚げパンと言えばフィリョスが一般的であり、マラサダは知名度も低くあまり店頭でも販売されていないようでした
近年のマラサダ
ポルトガル発祥の揚げパンは、砂糖をまぶしただけのシンプルなマラサダのほか、カスタードクリームやココナッツクリームなどを入れたものもあります
今でこそ行列ができるほどの人気ですが、私が初めてワイキキでマラサダを食べたのは2007年6月でした
当時は一番シンプルなオリジナルが1個74セント (今は1.70ドル)でした
そして、今ほどに人気ではなく、お店の数もさほど多くはありませんでした
でも、味は今も昔も「ハワイアンスイーツの代表」です
注文を受けてから揚げるので、とにかくアツアツでフワフワの食感が最高
今日では、多くのマラサダ専門のパン屋 (Bakery) があります
マラサダのお店
★ レナーズ
1952年創業の老舗、ワイキキのカパフル通りの「レナーズ ベーカリー」は、いつもお店の前には出来上がるのを待っている人が多くいます
私もここで初めてマラサダと出会いました
最近はお店で待たなくても、ショッピング・モールなどにフードトラックが来ます
★ パイプライン
カイムキの中心に位置する「パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー」は2016年にオープン
マラサダは外がカリカリで中がモチモチの癖になる食感
クラシック (プレーン)、ココア、コーヒー、リーヒン (干し梅のパウダー) の計4種類でここではクリーム入りはありません
私も最近ここで出来立てを食べました
★ カメハメハ・ベーカリー
観光客はあまり見かけないカリヒ地区の「カメハメハ・ベーカリー」の超人気は、紫色のマラサダ「ポイ・グレーズド」です
タロイモを練り込んだ生地を高温で揚げ、表面全体をシロップでコーティングしたものですが、私はまだ食べたことがないので、宿題としておきましょう
他にも、リリハベーカリーやジッピーズなど「マラサダ」を扱うお店はたくさんあります
次回の渡ハの際はチャレンジしてみては…?
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