マラサダは揚げパン
イースト菌で発酵させた卵大のパン生地を油で揚げ、グラニュー糖をまぶしたもので、日本で言うならば「揚げパン」または「ドーナッツ」に匹敵します
この砂糖をまぶしたものの他に、中にいろいろなクリームの入ったものもあります
ふわっとした生地の食感がたまらない、出来たてをハフハフしながら食べると実に美味しいんです
2~3個は軽くいっちゃいます
1878年、ポルトガル人移民がハワイへ来た時に、彼らはマラサダなどの伝統的な食事を持ち込みました (ウクレレもポルトガルから)
ポルトガル本国では数百年前から揚げパンと言えばフィリョスが一般的であり、マラサダは知名度も低くあまり店頭でも販売されていないようでした
しかし、マラサダはハワイの人たちに合ったのでしょうか、瞬く間に甘いお菓子の定番になりました
マラサダと言えば…
もちろん「レナーズ」(Leonard’s) ですね!
そう思っているのは、もしかして日本人だけ?
…と思っていましたが、店頭にはいつもたくさんの地元ロコが出来上がりを待っています
ポルトガルからサトウキビ農園で働く契約労働者として来島したレオナルド (創業者の祖父) 一家は、やがてマウイ島からオアフ島へ移り住み、孫のレゴは1952年にホノルルでベーカリーを開店し、母国のマラサダを作り爆発的なヒット商品となりました
私のレナーズとの初遭遇は2007年8月でした
当時は確か1個75セントだったと記憶しております (現在は1.70ドル)
その頃のマラサダは、私たち日本人旅行者にとっては知名度も低いもので、それ以前にも渡ハしていましたが、ワイキキでは見かけることはありませんでした
しかし、ここ数年でワイキキを始めマラサダ店がどんどん増えています
こんなにあるマラサダ店
★ カメハメハ・ベーカリー
40年以上続く老舗ベーカリー
ロコタウンとして知られるカリヒ地区にあるロコ御用達のベーカリー
シグネチャーメニューである紫色のマラサダ「ポイ・グレーズド」は、ハワイの伝統のポイ(タロイモ) をたっぷり生地に練り込んだ鮮やかな紫色が特徴です
午前中には売り切れるほどの人気商品のようです
★ パイプライン・ベイクショップ
ここのマラサダは外がカリカリで中がモチモチの癖になる食感
クラシック (プレーン)、ココア、コーヒー、リーヒン (干し梅のパウダー)、シナモンの計5種類でここではクリーム入りはありません
私も昨年ここで出来立てを食べました
★ ペニーズ・マラサダ
2022年7月にワイキキのロイヤル・ハワイアン・センター2階のフードコートにオープンしました
注文してから揚げる熱々のマラサダを毎朝6時からお店に並ぶそうです
クリーム入りはココナッツ、あずき、ヌテラといったオリジナルカスタードをはじめ、パイナップルやグアバホイップといった日替わりスペシャルから選べます
★ リリハ・ベーカリー
ワイキキの中心、インターナショナルマーケットプレイス3階ですのでホテルからも至近距離
1950年創業のロコがこよなく愛するアメリカンダイナーです
食事も出来ますがここのマラサダは、人気スイーツの「ココパフ」(小型のシュークリーム) やドーナッツなどにも負けず劣らずの売れ筋商品です
★ まだまだあります
ショッピングモールのフードコートやスーパー・マーケットなどにもマラサダを扱うお店が増えました
次回の渡ハでは、ぜひ出来たて熱々のマラサダを食べてみてはいかがでしょうか
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