昨日の関東地方は正に「なごり雪」でしたね
当初の予定
そもそもこの鉄道建設は、慢性的な交通渋滞を緩和するための計画です
オアフ島の東西を走るフリーウェイH-1は、朝夕のラッシュ時にこの道路を通った方なら経験済みのことと思います
この高架鉄道 (ホノルル・レール・トランジット) の路線図を見てみましょう
ホノルルの西、オアフ島の第2の都市と呼ばれ、近年新興住宅地として目覚ましい発展中の⑤カポレイが始発駅
③ダニエル・K・イノウエ国際空港を経由して、中心部の②アラモアナセンターまでを結ぶ鉄道路線です
オレンジラインが高架鉄道の路線
①. ダイヤモンドヘッド
②. アラモアナセンター
③. ダニエル・K・イノウエ国際空港
④. パールシティ
⑤. カポレイ
鉄道計画は2012年に始まり2020年に完成予定で当初予算は52億ドルでしたが、それが近年91億ドルの予算になり完成は2033年になる見込みです
工事は順調にスタート
カポレイ地区からスタートした鉄道高架橋工事は当初順調に進み、あれよあれよという間にパールシティ周辺まで延びました
その後、路線・構造・工法・資金など様々な問題が生じ、工事の進捗状況に陰りが見え始めました
④のパールシティ周辺の建設中の橋脚 2019年3月
③の空港周辺の工事現場 2019年6月
コロナ禍で更に遅延
ダニエル・K・イノウエ国際空港周辺を過ぎたあたりから、コロナ禍も加わって工事はペースダウン
空港近くのカリヒ・トランジットセンター (バスターミナル) までは開通しそうですが、その先のダウンタウンからアラモアナセンターまでの開通に全くめどが立っておらず、建設工事を請け負う会社さえ決まっていないのが現状のようです
また、その先の地下にはオアフ島を横断する巨大な水道管や、道路脇を走る高電圧線などが有りこれらを回避する問題も山積されています
一方、カカアコやアラモアナ地区の駅舎予定地周辺では、先を見越してのマンション建設が進み、地価の高騰などの問題も出てきました
鉄道建設を縮小か?
先週の16日の新聞のトップは「ホノルル市長が鉄道建設を縮小する計画を発表」と出ていました
最終駅の2つ、カカアコ駅とアラモアナ駅をカットしてダウンタウンのシピックセンター駅で止める計画案を発表しました
シピックセンター駅は、ダウンタウンの官庁関係のビルの多い場所です
これからは理事会、市議会、連邦政府に承認されても、依然としてダウンタウンまで開通する保証はなく、鉄道建設の前途がまだ険しいのは変わっていません
中でも鉄道駅が近くにできると言って売り出したカカアコとアラモアナ周辺のコンドミニアムは大変のようです
訴訟問題にも発展するところもあるのではないかと予想されています
本当に、あとちょっと (3.6km) でアラモアナセンターという所なんですけど…!?
アラモアナセンターまで電車が来れば、The Bus のターミナルにも繋がるし、便利さが各段に違うんですがね
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